UCCHAN-BLOG

株式会社enmono技術担当取締役で自社製品開発講座「zenschool」やってる人。モノづくりと禅に関係性がありそうと言うような感性をお持ちの方とは仲良くできるかもしれないです。論理的ではないと忌避感をお持ちの方とは話が噛み合わない気がします 笑

目に見えない資本主義 | 田坂 広志(たさか ひろし) |本 | 通販 | Amazon



一気に読み終えました。
enmonoでは、マイクロモノづくりと言って1年半中小製造業を支援してきました。
それは、モノづくりの技術だけにフォーカスせず、生み出された思想や想い、プロセスなども含めた物語、全てに価値があり、その価値に共感する人々にモノを提供していきましょう、といった主旨でした。
価格だけに注目された場合、中小企業は量産効果によるコストダウンができず、太刀打ちできません。
なので、価格だけではないところで勝負し、というか争わなくて住むマーケットを目指すといったことが必要です。
生み出した人の想いや物語は、基本的に競合しようがない領域なので、ここに共感してくださるお客さまは、膨大な数ではないものの、いらっしゃる筈だと考えました。
モノを生み出す企業の、思いや物語が、社会的に必要なものであるならば、そこには必ずニーズがあります。
といったようなことを、漠然と思いつつ確信を持って進めてきたところ、この本に出会いました。
まさにそういうことです。


日本型経営というものは、有限となった地球に対し、最も効果的な経営手法なのだという気がしました。
手法といっても、How to、があるわけではなく、地道な努力と、それを喜びと考えうる日本的な思想、そういった感性が必要になります。


いま大地震による未曽有の被害をうけている日本ですが、日本的な思想、感性に従った行動を、世界が賞賛しています。
被害を受けてはいない地域の人間は、この強みを生かし、社会に貢献する、そういう基本的な日本的な仕事の在り様を進めていかなくてはならない、と思います。

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