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人が変わるというけれど、変われないと思う。
自分の中に無い事は得ることができないと思う。
とはいえ、自分の中に潜在的に持っていて、自分が気付かないだけの能力もある。
そこに気付いてその能力を発揮するようになると、人からは「変わったねぇ」と言われるようになる。
人が変わるという表現は、正確にはその人自身が気付いていない自分に気付いて、潜在的に持っていた能力を発揮したのだと言えよう。
とりあえずある一定期間やってみて、潜在能力の発揮に努力するのはいいことだと思うけれど、どこかで線を引く必要はあるのだろうと思う。
やればできるけれど、やってもできないもある。
ただこれは、自分が自分の意志で決めることで、主観的なものだろう。
人の言うことはよく聞くけれど、従うことはしない、というスタンスかなぁ。
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マイクロモノづくりと、enmonoが言い始めて丸2年と少し。
少しずつ賛同いただける方が増えてきているように感じます。
我々の中でも、認識が深まってきています。
マイクロモノづくりに関する考察2 - UCCHAN-BLOG
昨年の、このブログエントリーを改めて読み返すと、現時点での目線で読み返すことができます。この頃はまだ明言化していなくて、行間から察するしかなかったようなことが、自分自身としても少しずつ明言化してきているように思います。
先日、大阪でもマイクロモノづくりセミナーを開催させていただき、三木さんが講演しました。
↓
http://factory.e-b2b.jp/seminar/20120315/
その講演を客観的に聞きながら感じた、最近考えていることをつらつらと書き記したいと思います。
昨年までとの表現的な違いとしては、マイクロモノづくりは目的ではなく、手段という点です。
最初はオリジナルの商品を生み出すことを目的に捉えていました。
しかし、何のために、オリジナルの商品を作ることが必要なのかと考えると、事業のためではないかと思うようになりました。
従来と同じ考え方や、やり方では事業を続けられないから、何とかしようというのが表出してきた表現です。
しかし、またその奥に、なぜ事業を続けなければいけないのか、ここに考えが至るところに、マイクロモノづくりの手段としての価値があるのかなという気がしています。
その事業を推進する人の心理にスポットを当て、そこを見つめる作業が、マイクロモノづくりにはあると感じています。
事業を続ける理由には、事業ミッション、理念とも言われるような言葉があると思います。
「何のために」という問いかけです。
マイクロモノづくりを通じて、「何のために」を問いかけ続けることで、見えてくるものがあると思います。
新規事業は基本的に失敗の連続で、賛同者も少ないことです。そのためへこたれることが多々あって、通常なかなか、継続しづらいものです。
しかし、自分がするべき目的(「何のために」)が明確になってくると、継続することが可能になってきます。それが、理念と呼ばれるものかなと思います。
昨年のブログを読むと、手段としてのマイクロモノづくりを語っていますが、経営革新講座を通じて受講される方や講師たちと問いかけている内容は、理念についてでした。それが、自分自身の無意識下で発せられていたことが、今年になって明言化してきました。
そこで、マイクロモノづくりは手段だったのだな、と。
そして、理念ということで、昨日のMMSにご出演いただいた、日本コンピュータ開発 高瀬さんの動画を下記に紹介します。
最後に、マイクロモノづくりを通じて、ご自身の「何のために」を見出すための場を、enmonoでは提供しております。手段としてのマイクロモノづくりをみにつけていく過程で、我々と一緒に「何のために」を見出してまいりましょう。
http://www.enmono.jp/%E7%B5%8C%E5%96%B6%E9%9D%A9%E6%96%B0%E8%AC%9B%E5%BA%A7/
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昨日の自然エネルギーでいこうフォーラムは、とても参考になった。
自然エネルギーで行こう!facebookページ
自然エネルギーで行こう! - ホーム | Facebook
いろいろな種類のエネルギーを組み合わせる、分散化をコントロールする発想、ストーリーが必要。
また、この活動には、敢えて脱原発ということは歌っていないのが特徴的で、主催者さんは、イデオロギー闘争になってしまい、前進しないことを鑑みてそうされたそうです。
R水素のお話を聞いて考えたのは、電気を貯める必要がなくて、エネルギー源を貯めるという発想。
R水素ネットワーク – R水素(再生可能水素)ってなんだろう?
脱炭素、水素を貯めるというのは重要なポイント。
水をクリーンエネルギーの余剰電気で電気分解し、発生した水素を貯蔵すれば良い。
水素貯蔵の技術もすこしずつ確立され始めているので、今現在の持ちうる情報だけで、ダウンロードして議論するのではなく、未来の可能性を信じて行動していきたい。
バイオコーク技研HP
バイオコーク技研株式会社│MgH2(水素化マグネシウム)による低炭素社会を目指す
貯蔵した水素から電気を作る技術は、燃料電池として確立されている。
http://www.nbskk.co.jp/engineering/solution/battery.html
404 Blog Not Found:電気も沸かす時代へ - 書評に代えて - 「燃料電池」のキホン
また、水素を直接燃焼させる、水素エンジンも試験レベルでは確立されている。
日経BP ESG経営フォーラム
世界中は、エネルギー源に囲まれている。
貧困撲滅のストーリーの種がここにある。
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- 作者: 池井戸潤
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- 発売日: 2010/11/24
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身近な製造業界隈のお話しなので、臨場感を持って読み進めることができました
ハッピーエンドということもあり、読後はすっきりさっぱりです。
でも一晩明けて、色々と考えさせられることも多々ありました。
結局登場する会社は全て、下請けなのかな、と。
帝国重工でさえ、ロケットに衛星などを積んで研究してくれるクライアントに対して、提案営業をかけなければならないのだなと思います。
そのクライアントですら、莫大な予算をかけて、衛星を打ち上げる研究テーマといったものが、国を介して国民にある程度の承認を得なければならない。
ステークホルダーが膨大にあるのかなと。
このように複雑になってくると、ひとつの企業のひとつの技術が、それだけで価値があるということはなく、この膨大なステークホルダーに訴えかける壮大なストーリー(大風呂敷)に乗っかる必要があります。
ロケットが不要になる時代がもしかしたら来るかもしれないし、どうするか。
そういう意味で、コア技術を持つ佃さんは、応用範囲として人工心臓の弁ということに可能性を見出して話しが終わっています。
コンテンツを生み出せるところしか、この壮大な大風呂敷に乗っかれないと悲観的になるのではなく、誰にでも可能性がある時代、になってきてるのかなという気がします。
利権で守られた世界が徐々に崩壊し、小さくてもコアな技術を持つところが、ストーリーに食い込めるような時代になってきているのだと思います。
逆に、コアなものを持つ、そのコアが何なのか、しっかりと自己を評価してあげないと、絡めません。
他人の評価をあてにするのではなく、自分で自分を評価し、自分を知って貰う必要があります。
「何のために仕事をしているのか?」
これが、自己評価の始まりです。
なぜを5回繰り返す、ですな。
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U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術
- 作者: C オットーシャーマー,C Otto Scharmer,中土井僚,由佐美加子
- 出版社/メーカー: 英治出版
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U理論のセミナーへ行ってきました。
発電会議のファシリテーションで使えそうな気がしていたからです。
石原さんの回し方もそれに則っていたこともあり、実際受けてみて自分なりの理解ができた気がします。
そして、他の仕事や趣味、生活などでも使えそうな概念、理論です。
日本人が持つ暗黙知の継承、空気を読むそういったことを、理解しにくい方々が力を促進しようと言う目的で開発された、理論化されたのでは、そんな気がします。
レベル分けしつつ、各人の内面、見えない部分を語り合えるようにしているのが面白いと思いました。
レベル1だよね、今の気付き、セレンディピティはレベル2だよね、あるある、共感できる、実感できた、腑に落ちましたはレベル3だよね、一体感を持ってこれで行けそう、さあ新たな未来に向って〜てな感覚はレベル4だよね、なんてふうに。
スポーツや武道の世界、趣味の世界、科学の研究の世界、開発の世界、職人の世界、政治の世界、あらゆる場面で、目に見えない領域をレベル分けして語り合う、問いかけ合うことで、共通認識を促進できるのではないかという気がしました。
自分自身との対話も同じように内省するプロセスを、レベル分けして第三者的に認識していこうとすることで、内省の促進が図られるような気がします。
現場で苦しんでいる、スポーツや武道などで伸び悩んでいる、研究開発で日々考え抜いている、そのように日々精進している人には、U理論は不要かもしれません。
それができない人に、それができるように促進するときに語りかける言葉として、U理論は使えるツールなのかなという気がします。
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2種類のネットワークの意味を自分に引き寄せ考えてみると・・・
http://bizmentor.cocolog-nifty.com/bizmentor/2010/02/post-09b6.html
>引用
金井壽宏は、『企業者ネットワーキングの世界』(1994年、白桃書房刊)で「フォーラム型」と「ダイアローグ型」の2種類のネットワークの存在を明らかにした。フォーラム型は、起業家にとり「人とのつながりを広げるためのツール」であり、参加者の便益は「起業家活動に必要な情報、資源、支援へのアクセスと思いがけない意外な発想やアイデアを広く得ること」である。ダイアローグ型は、起業家にとり「ほかでは(社内でも)しゃべれないことを深く共有し合う場」であり、参加者の便益は「起業家としての共通の懸念について同輩と深く対話すること」である。金井壽宏は、調査した米国の地域にフォーラム型とダイアローグ型のネットワーキング組織が複数存在し、アントレプレナーは多重に参加していることを明らかにしている。
フォーラム型ネットワークは、Twitter
ダイアローグ型ネットワークは、facebook
ということが言えるかもしれない。
どちらのタイプのネットワークも必要と言えるのだろう。