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- 作者: クリス・アンダーソン,関美和
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2012/10/23
- メディア: 単行本
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発売されてすぐに一気に読み進めてしまった。
マイクロモノづくりを提唱して3年、ほぼ同じ文脈でエッセンスを語っている。
流通コストのこと、マーケティングのこと、資金調達のこと、作る以外のこともモノづくりでビジネスをして持続していくためには必要ということが語られている。
クリスさんの祖父が時計職人で、ご自身も手を動かしてモノづくりされているのが、この本で語られる内容に実感が伴う。
日本人とアメリカ人という文化の違いはあれど、モノづくりの解釈の変化を伝えてくれている。
アメリカも日本も製造業は衰退して、モノづくりはもう終わりなどという風潮がマスメディアから伝わってくるのは、同じようだけど、クリスさんはこの本で新たな可能性を実現しているさまざまな実例を交えて、語ってくれている。
サプライヤ側の企業もこの動きを見逃せない、というよりこのムーブメントに乗っかるべきと思ふ。
メモ
・僕らはみんな作り手(メイカーズ)だ。
・産業革命は、なにより発明の革命だった。
・そんな起業家がよく口にするのは、まずコミュニティに役立つことがいちばんで、利益はその次でいいということだ。
・どんな場合でも、自分が骨を折ったものにはより高い金額を支払う。
・「メイカー」たちは、製品と同じくらい、それを作り出す過程に思い入れがある。
・つまり、費用が20ドルなら、小売価格は25ドルではなく、46ドルに設定しなければならない。
・こう考えると、パブリックなもの作りは、それ自体がマーケティングだ。
・買い手が製品を作る場合には、製造物責任と消費者保護の規制も緩和される。
・自分たちの製品をよくよく理解しなければ、どのデザインや製造業者を選んだらいいかさえわからない。