UCCHAN-BLOG

株式会社enmono技術担当取締役で自社製品開発講座「zenschool」やってる人。モノづくりと禅に関係性がありそうと言うような感性をお持ちの方とは仲良くできるかもしれないです。論理的ではないと忌避感をお持ちの方とは話が噛み合わない気がします 笑

ものづくり寄席News
仕事帰り、丸の内の三菱ビルで「ものづくり寄席」が開催され、聞いてきました。

藤本先生の講演はとても面白くためになうものでした。
・ものづくり:貿易型(日本国内に限らずもの作りできるもの)、非貿易型(日本国内で無ければならないもの)の2種類ある。
・小売業などのサービス業もものづくりに含まれる。(生産≒ものづくり)
・いわゆる製造業は貿易型であり、ローコストを求めるなら国内にとどまる意味合いが少ない。
・国内製造業は高生産性、高賃金を目指すことが生き残りである。
・製造業のOB人財活用として、インストラクタースクールを始動している。
・先生と呼ばれ尊敬されることが、高齢者には必要であり、しかもその資格は十分にある。
・現状彼らOB人材を先生と呼ぶのは、中国韓国であり、当然のごとく海外へ流出している。
・これは勿体無いので日本国内にもその仕組みが必要とのコトで、東大が旗を振っている。
・大企業自身がもっと推進すべき。
・現在の不況は厳しいのは当然で、緊急処置が必要。
・しかし緊急処置にかまけて、現場をないがしろにすると、不況が去ったときに浮上できず、そのときに死んでしまう。
・厳しい今こそ現場を鍛え差別化する時期である。
・そして過去にも同じようなことが繰り返されてきており、今回も同じ流れである。(歴史は繰り返される)
・日本のものづくりは、チームワークが特徴であり、比較優位である。
・海外と同格になると優位性は失われるので、この比較優位を持ち続ける努力が必要。
・チームワークは一朝一夕に出来ないので、比較優位なのであり、10年かけて築いたものでも一瞬で崩れ去ってしまう。
・今行われている派遣切りは、経済原則からすると仕方の無いことではあるが、比較優位を捨て去ることを覚悟するべきである。
・経済合理性はあるものの、派遣社員は地域住民であり、株式公開している企業にとってはステークホルダーになる。
・しかしこの点を議論していないのが不思議である。
・日本は、資本主義、社会主義、そして現場主義がバランスしている、世界でも稀有な国であり、比較優位なポイント認識するべきである。
グローバル化:人の必要なものを他人が買い占めるグローバル化には反対である。
・しかし必要なものを必要な人が買うグローバル化には大賛成であり、このような流れになることが合理的である。
・歴史に学ぶなら、厳しい今こそ、力をつけるときである。
以上備忘録。
20年以上製造業に身をおいてきた身にとっては、すごく腑に落ちるお話でした。
生産性向上を日々考え続けてきて無意識にやってしまうようになりました。
それは製造業を離れ、支援する側になり情報サービス業となった今でも十分通用するスキルだと思います。
営業マンもものづくりの魂を持つと、生産性は上がる筈です。
日本国内で生きていくなら避けては通れないのだと思います。
製造業の生産性をサービス業にも応用していくことが、ますます必要なんだと思いました。
そのツールとしてITも進化していくべきなのでしょう。