UCCHAN-BLOG

株式会社enmono技術担当取締役で自社製品開発講座「zenschool」やってる人。モノづくりと禅に関係性がありそうと言うような感性をお持ちの方とは仲良くできるかもしれないです。論理的ではないと忌避感をお持ちの方とは話が噛み合わない気がします 笑

子供の頃、オーディオにはまったことがありました。
レコード盤をプレーヤーに載せ、レコード針を下ろし、アンプのボリュームをひねると音が出ます。
スピーカーの下に10円玉を置いたり、向きを変えたり、アンプの上におもりを載せたり、等々セッティングを変えると実際に聞こえる音が変わす。
また趣味のテニスでは、ガットのテンションを変えたり、ラケットのフレームにおもりを貼り付けたりして、チューニングすると、打球感が変わります。
スキーでは板のエッジを研いだり、ソールにワックスを馴染ませたりするとすべり具合が変わります。
車ではチューニングと言うとあらゆるパーツを変えると、乗り味、出力特性、サウンド、いろんなところが変化します。
仕事でも、スポット溶接ならば、ワークの材質により、溶接条件はまちまちです。
より良いものを求め、セッティングをつめます。
切削加工では、ワークの材質、加工指示内容により、刃物選定して、切削条件をつめていきます。
CADCAMも操作性向上のために、アイコンのカスタマイズや、マクロを使ったりなど、やるべきことが多々有ります。
カスタマイズ、チューニングなどデフォルト設定に満足できない気質が、技術者には必要です。
セッティングをつめる目的は、F1などと同じで、時間短縮が目的です。
しかも予算と言うレギュレーションがあるため、その制約下でチューニングします。
生産技術者は、技術を極めると同時にコストとの関連性も極めていく必要が有ります。
チューニングして変化していくのを楽しめる、そういったところが生産技術者の面白みといえます。