UCCHAN-BLOG

株式会社enmono技術担当取締役で自社製品開発講座「zenschool」やってる人。モノづくりと禅に関係性がありそうと言うような感性をお持ちの方とは仲良くできるかもしれないです。論理的ではないと忌避感をお持ちの方とは話が噛み合わない気がします 笑

モノを作る人に必要な、8つの心がけ。 | ゼロ・デザイニング [0-designing]


?アバンギャルドであること
モダナイズ(流行)か、アバンギャルド(革新)か。
戦略上、モダナイズ路線を突っ走ったり、ミート戦略(と言えば聞こえがいいけれど、多くの場合ただの模倣)を採用することもあるかもしれないけれど、結局のところクリエイターの価値は、どれだけアバンギャルドであれるかどうかで決まる。モダナイズは流行へのタダ乗りで、短命だ。アバンギャルドは、時代を先取りする。新しい、本質的な価値を生み出すことができれば、息は長く、ポジショニングも揺るがない。


?自分にダメ出しをすること
人は、自己肯定ナシには生きられない。
けれども、クリエイターは自分を否定し続けなければならない。この企画は本当に優れているのか?このデザインは本当に効果につながるのか?常に自分に問い続けなければならない。
本気で考えたモノに対して、自ら全否定できるか。否定できる要素はないか、それこそ執拗に探し続けることができるか。この愚直な「作る→壊す」という作業が、クリエイターの仕事の全てだと言い切ってもいい。
傷ついた回数が多ければ多いほど、完成物の輝きは増す。


?何度でもゼロ地点に立ち返ること
何度か同じようなフローで仕事をしていると、前の経験を引き合いに出しがちになる。
けれど、「同じ仕事」というものは、決して存在しない。経験や勘に頼らず、いつも全く新しい案件として捉えることができるか。どこかの途中からではなく、ゼロから全てを積み上げていけるか。「今の仕事」に向かい合えるか。
クリエイターにキャリアというものが存在するなら、それは、この姿勢をいかに自分のものにできているか、という意味でのキャリアだ。今までに何をしてきたか、何を作ってきたか、は、実は全然関係がないことだ。それは、「過去の仕事」でしかない。


?クライアントに同化すること
ビジネスの中で、対価をいただいて仕事をしている以上、そこに「私」は存在しない。あるのは、ビジネスの「目的」とそれに対する「成果」だ。自分の好き/嫌い、志向性、価値観、そんなものは、クライアントにとって何の意味もない。
どれだけクライアントと同化して考えることができるか。同化しつつ、他人の目線で考えることができるか。「自分」という自我の要素は、いったん全て締め出さなければいけない。クリエイターは、結局クライアントの代弁者でしかない。答えは全てクライアントの中に眠っている。
「私」には価値はない。価値があるとすれば、それは「私」ではなく「私の仕事」にだ。


?どんな状況でも「できる方法」を探すこと
全ての仕事に言えること。「できない理由」はいくらでもある。「できない理由」は誰だって見つけられる。だからこそ、一見できなさそうな事柄に対して、「何とかできる方法」を見つけられる人に価値がある。誰もができることを、できるようにやることは、誰でもできる。誰もができないと思うことを、できる方法を見つけて、できる形に変えてやること。それがクリエイターの仕事だ。
「無理です」「難しいです」「できません」「わかりません」。そんな言葉は、クリエイターの辞書にあってはならない。


?自分の仕事の範囲を拡げていくこと
仕事には対価があり、責任がある。
この責任の範囲を自ら拡げることができるか、どこまでを自分の仕事として捉えることができるか、がとても大切だ。
仕事のできない人は、まず自分の責任範囲・仕事の範囲に線引きをする。「私の仕事はここまでです」と言わんばかりに。本来、個々の仕事はもっと有機的に関わりあっていて、線引きなどできないのに。
一つの仕事は、次の仕事への営業でもある。常に相手の期待値を上回る結果を出さなければ、次の仕事の依頼はない。自ら手をあげる人、仕事の範囲を広く捉えることができる人には、次にもっと大きな仕事の依頼が来る。線引きをする人には、前回を下回る依頼しか来ない。もしくは、二度と仕事は来ない。


?受容・共感すること
クリエイティブは、コミュニケーションだ。他者の存在しないクリエイティブなど、存在しない。他者に評価されて、初めてクリエイティブはクリエイティブとして価値を持つ。
だからこそ、自分だけで仕事をしているわけではないことを、常に言い聞かせる必要がある。
自分の意見に賛同してくれる人ではなく、否定してくれる人を探そう。違う意見の人を大切にしよう。そして、「違う」ことを受け入れよう。合気道精神を身につけよう。「俺が/私が」という人は、絶対にクリエイターにはなれない。


?肯定する・笑う・感じがいいこと
自分にダメ出しをし、傷つき続けて何かを生み出そうとしていると、どうしても沈んでしまいがちだ。けれど、そこで暗くなってしまったり、悲観的になってしまったら、そこから良いモノは決して生まれてこない。苦しみつつ、けれど、前向きに明るく笑いながら作ること。
笑顔。肯定。楽観。人間性。実は、そんなことが何より大事だったりする。


納得