UCCHAN-BLOG

株式会社enmono技術担当取締役で自社製品開発講座「zenschool」やってる人。モノづくりと禅に関係性がありそうと言うような感性をお持ちの方とは仲良くできるかもしれないです。論理的ではないと忌避感をお持ちの方とは話が噛み合わない気がします 笑


今この本を読み始めています。
示唆に富んだお話であり、技術者のありようについて考えさせられます。
【ホンダの戦略についての記述】
・二輪事業は四輪事業に比べ、はるかに規模は小さいが重要視している。
・二輪事業で起きる問題はいずれ四輪に波及するので、先行指標として機能している。
・かつてヨーロッパメーカーに対峙した戦略を、今逆に中国などの企業にとられている。
・ローエンドを捨て、ハイエンドに注力したヨーロッパ企業は、その当時のローエンド企業である日本企業に席巻されている。
・今ローエンド戦場での戦いに敗れるわけに行かないと言う考え方。
製造原価を極限まで下げるには、世界最先端の生産技術が必要であり、その意味では日本企業は勝ち残れる可能性は高いと思う。
これはハイテク設備を使いこなす現場技術者の能力、及びローテクを駆使したスピード&ローコスト、この二つにより成立する。
お金を出してすぐに手に入るものではないので、参入障壁はきわめて高い。
経営者がこのことを理解し、長期的に現場技術者を信頼している限りにおいて、日本の優位性は変わらないと考えます。
ただ世界最先端の生産技術を担うのは、日本の中小企業であり、経営的にリスクを抱えていると感じます。
日本の中小企業の持つ生産技術力は世界に通用する筈であり、世界中の人々の幸せに直結するものと確信します。
日本の大企業がただ安く買い叩くだけでは、世界企業との取引拡大を考えざるを得ません。
ただ海外大企業が日本の中小企業の力を利用し、勝ち残り、国力が増し、人件費が高くなる、そうすると日本の人件費と差が少なくなる。
その頃にはやはり日本がローエンド市場を再び席巻するのではないかと、個人的には思っています。